ゆかの稽古日記

	『今だからの裏話』
	舞台の台本は時としてあってないようなもので・・。ころころとセリフが変わったりします。 それは役者がセリフを忘れたから、その場をつなぐ〜みたいな 一時的なモノであったり、 芝居をよりよくするためにシーンのセリフを丸々変えたりするとかいう 大々的なものであったり・・。様々ですが・・。 まだまだ未熟な岡田さんは 今回自分の提案でどうしても言えなかった 「あるセリフ」を総とっかえしてしまいました。 さて、どこでしょう？ 言い回しや括舌が．．．とかじゃなく、 気持ち的にどうしても入れなかったシーン．．。
	それは「おいしかったねぇ〜ｖｖ」のシーンです。 せいじさん扮する亀田さんとランチを食べにいき、 どんな料理がどれだけおいしかったか、 説明しなきゃならない。あのシーン・・。 もともとは久留間さんの食べたものはちゃんとごはんメニューでした。 「比内地鶏の塩釜焼き」なんか超一級品の地鶏の塩釜焼きらしく・・ でもさっぱりそれを表現できず、 何度も何度もそのシーンの稽古は続き、もう半ばそのシーンがくることに、 ちょっとした恐怖とコンプレックスを感じはじめてた時、 頭でどんなに好きなものを思い浮かべても セリフにすると全然表に出ないのなら、 稽古中ちょっとの間だけセリフ変えてやってみて、 できるようになったら元に戻せばいーや。 と思って、自主練の時に演出に相談し、出来たのが 「ＤＸマウンテンチョコレートパフェ！！」 事務所のホワイトボードにパフェの絵まで書いてやってみました。 すると激的に！ 出てくる音も、テンションも変わったようです。
	後日、稽古でやってみると、 「それでいいんじゃない？」 とあっさり普通に決定！笑 というより、「それじゃなきゃできないんでしょう！？」という諦め？ 前後のセリフもあわせてつじつまを合わせ、パフェのまま本番を向かえる事になりました。 どんだけ甘いもの好きなんだ！？ って話ですよね。 ホントはこんなことじゃ ダメなんだと思いますけどね。 んんん・・・
	後もう一つはシンデレラ城のシーン。 あれは本番3日前とかにある事故が起きて急遽セリフを変えざるをえなかったシーンです。 「富士山まで見える！」も 『エッフェル塔だ！』『東京タワーだ！』とさんざん言ったあげく、 １度はエッフェル塔に決まり稽古はスタートしました。 でもどうしてもエッフェル塔がスムーズに言えない・・・。
	そこで隊長がぼそっと一言。「．．．シンデレラ城は？」 ディズニー好きのゆかは聞き逃しませんよ〜！ 「シンデレラ城まで見える〜ｖ」 「ほらほら!!シンデレラ城ですよ〜！シンデレラ城〜!!」 隊長からも隊員からも絶賛の声ｖ 「その音だよ！ゆか〜！」 かと思ったら、次の瞬間・・。 「なんでエッフェル塔で言えなくて、シンデレラ城なら言えるんだよ！っていうか、 シンデレラ城の方がいいにくくないか？ それより、おい！富士山の時とのテンションの差はなんだよ！最初からその感情でやれよ！」 ・・・・非難轟々・・・。 う・・うわ〜んっっっ。。。 そんなの知らないや〜〜〜い！！！
	ん・・んまぁ、結局シンデレラ城が見えると場所が特定されるので、 それを避けるため見えるのは「富士山」。 騙すのは「シンデレラ城」に落ち着いたってわけです。 ん〜。せいじさんのたいやきだって初めは雪見大福だったし・・・。 チキチキなんてついてなかったし・・。
	こう一つずつ上げていくとかなりありますよぉ！ こうしてお芝居はどんどん面白くなっていくんですね。 やればやるほど深みにはまっていきそうですよ。 辛いこともあるけど、楽しくてしょうがないんです。 今回のプチもすごく「おもしろかったです！」よ。笑

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