★ノクターン・イン・ザ・ダーク編★
2002/10/5号


舞台というのは不思議な空間です。
役者とお客様、見せる側と見る側が一つの空間で、笑い、泣き(?)、同じ空気を体感します。

そして、その舞台にもっとも近く、
しかしフロア一つ隔てたがために違う空気をかも し出す空間…。
それは、楽屋です。
そして、違う空気にもかかわらず、
あまりにも
舞台に近しい存在であるがゆえに、
その場のテンションは、
日常とかけ離れた
モノになるのです…。

とかなんとか。

ちょっとまじめな書き出しで恐縮ですが、
早い話が、
『「楽屋の皆のくだけっぷり」は、
 すごい!!』と
実感したんですよ、ワタクシ。

時は本番直前。
お客さんがご来場されるまで、あと1時間といったところでしょうか。
そのくらいの時間になると、皆それぞれ自分なりの準備に入ります。

小道具を確かめるもの、
腹ごしらえをするもの、
いまさらながら台本を読むもの、
そわそわと落ち着かずに、
他の人に話し掛けて気を紛らわそうとするもの。

しかしそこはそれ。みんな役者です。
自分なりの時間の過ごし方は心得ています。
……心得すぎてる人もいます。

誰とは言いません。
言えません。
その人は汗っかきだそうです。

そして、おあつらえ向きに
スペース107には
シャワー室があります。

入りたい人は、自由に入れるのです。
でも、さすがに脱衣所はあります
(推定・山崎は入らなかったので中は知らないのです)。

なのに、なのに。
山崎が差し入れのプリンを美味しく頂いているその目の前を、通り過ぎたのです。

水を全身に滴らせ、腰にタオル一丁巻いた姿で・・・あの人が!!!
「ぶぅ!」
山崎、プリンでむせました。

その人は、ちょっとテレながらニコニコ笑って、自分の荷物をごそごそしながら
「シャンプー忘れちゃってさ〜」 と、相変わらず滴る水もなんのその、マイペースに言うのです。
そして、
足元を
ぺったぺった言わせながら、またシャワー室に戻っていったのです。
まるで自宅。なんというマイペース。

山崎、改めて尊敬しました。
繰り返します。誰とは言いません。 いえないよな、な?ハム太郎…。
山崎記者

初舞台を無事に終えた彼女、いかがでしたかのぉ〜?
彼女の初舞台の感想は、
掲示板にでも書いてやって下され。
まだまだこれから、何人もの“劇場の怪人”達を見て行くことになるんじゃろうてなぁ、
ふおっほっほ…



『も〜大変だ!』パート2


【仕込みの日】9/22(水)
久しぶりに劇場に入って、スゴク新鮮なような、懐かしいような感じを受けました。
考えてみれば、約1年ぶりなんだと実感…。
と同時に、わくわく・ドキドキの気持ちも湧き上がってきました。

【初日】9/23(木)
は、ゲネプロをして
(これも久しぶり)、本番の客入れ。
こっちの予想を超えるお客様が来てくれました。
客入れ時に、
場内案内係として客席に居たので、
じかにお客様を感じることが出来た!
ので、よりドキドキ感が増す…。

自分の登場前は、相方のヤスに
「やべ〜〜〜、緊張してきた!」
を連発してました。

でも、いざ舞台に出ちゃうと、
も〜〜〜〜〜〜〜
楽しくて
ハメを外しそうなくらい!
(実際、外した所、会ったと思う)
「これからも、こんな楽しい芝居を見ていただけたらいいな〜♪」
と、思っちゃいました。テヘ。
ブラック・プー・みずき記者

テヘって…、気色悪いぞ。おい!
今回の公演は、ほとんど全員が彼と同じしばらくぶりの舞台(又は初舞台)じゃ。
気持ちは一緒だった事じゃろうなぁ。



いや〜
12人だけしか隊員がいないので
今回は客入れから
隊員も表かたとして大活躍。

わさは劇場入り口に立ち
お客さまをむかえつつ
当日チケットをお求めになる
お客様へのご案内などをしました。

わさは舞台用のメークを済ませ
先に表に立ってくれている
せい じ君と健太郎君と
途中交代を毎日していました。
あ〜土曜昼公演の事でした。わさが急いで劇場入り口に行くと、
せいじに「わささん、メーク濃い!」

あっしまった!

夜公演だと
表に立ってメークが濃くても
少々平気だったのに・・・

真っ昼間。
外は明るい。
超恥ずかしかったです。

あの日、お客様と恥ずかしくって
あまり目をあわせられなかったかも?
ごめんなさい。
わさりお記者


今公演中、出番は少ないけれど裏の仕事があるので、本番中はめったに楽屋に戻れない僕。

そんな僕の喫煙場所は階段上の小道具置き場。

荒井さん、衣装がタバコ臭くなっちゃってゴメンなさい。
伊藤健太郎記者


みんなで表方をやろう!
と決めた時、
こんなに大変なことになっちゃうとは、誰が想像したでしょうか?

お手伝いに、武政さん(劇団ふくわらい所属/
スーパー出来る受付ウーマン)をお願いして、
あとは、自分達で何とかする!って決めたんです。
12人で。

追われました、
あわてました、
パニクリました!


私ごとですと……

初日。
受付の後を、武政さんにお願いして、楽屋に戻って来てみれば、
2分後に開演っ!!!!!
「やだ〜〜!もう音楽、鳴ってるよ〜〜〜!うぎゃ〜〜!」ってな感じ。
私の出番は、開演5分後♪「ん?間に合うのか、私???」って思ったもん。

疲れて壊れちゃった隊長が、公演後に一言。
「次は、出演者以外の隊員を3人は必要だよなぁ…」
うん、その通り!
かわさっき〜記者


今回の公演では12人しかいないので、出演者も表方をギリギリまでやらしていただきました。
衣装担当で楽屋づきの前ちゃんとゆっぴ以外は、

受付に、(もう思いっきり頼りにしてました)劇団ふくわらいの武政さんにお手伝い頂いて、
他にサキさん。
モギリ と差し入れ受付に私とヤマザキ。
場外でのお客様整理に小野さん、イトケンさん、誠ちゃん、とワサさん。
会場内、当日の客足状況を見ながら椅子の確保やお客様へのご案内に
ミズキ、デム、ヤスとフルで回転しておりました。

一応
当日券を求めていらっしゃるお客様の数や、
早めに並んで頂いて整理券を発行する状況等、
外と地下2階の受付や場内との連絡係りを小野さんに勤めていただきました。
と、言ってみれば使い走り、パシリですね、パ・シ・リ。
一応トランシーバーがあったんですがね・・・
初日だったか二日目だったか

受付にいる私達の耳に、
階上からペタン、ペタンという変な足音と共に、
「アップ♪〜ダウ〜ン♪
 アップ♪〜ダウ〜ン♪」という声。
なんじゃ?と思ったら、

下に用件を伝えに来たヨレヨレになった小野さん。

そして受付の前に来て沈思黙考・・・
「降りてくる間に忘れた・・・」ですって。
そして又、「アップ♪〜ダウ〜ン♪アップ〜」と帰ってゆくのでした。

トランシーバーあるっちゅうねん!
しーちゃん記者
そう、今回は表方も役者が兼任じゃ。
お客様の顔を開演前に拝んだので、みんな気合が入ったそうじゃ…。
お客様には
「舞台、出るんですよねぇ?」と
心配させてしまったがのぉ。




…初日にいきなり他の人のセリフをくってしまいました。
そのせいでテンパり、
そのシーンがちっとグダグダに…すみません。
ヤス記者


『胸とおなか』

マーロウ・イチロウ・ミドリ・青島。4人の奇妙な雨宿りのシーンはどうでしたか?
4人の間が狭ければ狭いほど、面白くなるこのシーン。
たった1人の女性、荒井静香嬢は
どうも悩んでいた様だった(推測)

『みんなは私に遠慮して
 あまりくっついてきてくれない
 …特にでむくん。
 2人は恋人同士(役)なんだから、
 もっと
 くっついてくれてもいいのに…。
 もしかして、私って魅力がないの
 かしら?』 (あくまで推測)
そう、稽古序盤から徐々に間隔を狭めていったこのシーン。
4人の間隔は最初、なかなか狭まらなかったのね。

ちなみに瑞樹の気持ち。
『おえ〜っ、暑い!』
決して荒井嬢に魅力がないわけではない。

ヤスの気持ち。
『っていうか、荒井さん、オレの隣に立つ事ないし(人差し指)』
なるほど、くっつきたくても、隣がおいらだったり、瑞樹だったり…。
え、おいら…?なはは…。
では説明させて頂きます(ぺこり)
荒井嬢のダイナマイトバディは有名ですよね。

おいらと荒井さんは向き合って抱き合う形が基本なのです。
つまり、胸と胸が合うわけです。

ここ、ここが大事ですよ!

つまり荒井さんとの距離が
なかなか縮まらないのは、
実は彼女の胸が邪魔
…いやつっかえ棒になってしまってたのです。(汗)
胸をぎゅーっと潰して(?)荒井さんに近づくのは、実はかなりのパワーを必要とするのです!
だからね、荒井さん。決してあなたに魅力がないわけではないのです。

ちなみに荒井さんの胸の下の空いている(?)部分に、
おいらの魅惑の30歳腹が上手く収まっていたことも付け足しておきます…。
でむ記者


舞台経験豊富のデムくん、
今までも彼のメークの濃さには結構笑わしていただきましたが、
今回は超至近距離でカラム役。

私の方は今回はカツラじゃないし和装メイクでもないので、
普通にチョッと濃く、時々目だけキツクしただけでした。
ところが相手役のデムくんは、
楽屋に引っ込んで来る度に
白塗りが増し、だんだんお化けの様に・・・
殺人による罪の意識にさいなまれてゆく心情を表しているんだとか・・・

それはいいんですがね、デムくん。
小鼻のワキに入れる鼻を高く見せる為の
スジ
アレが日に日に濃〜〜く、長〜〜〜くなってゆくんで、
二人のしょっぱな、抱き合って顔をアップで見 た瞬間、
マジで吹きだしちゃいそうで参りましたよ。ホント。
三日目からは
鼻を見ないように、見ないように
してました。

デムくんいわく、
「この影は 大山さん直伝の
 外人とかの彫りの深い顔に
 見せる為の方法なんだ」って
・・・なんか間違ってな〜い?
あなたは私、ミドリの相手役の青島でしょ う?

イやホント、笑わしていただきました。
しーちゃん記者


あれは土曜の昼公演の事でした。

小野隊長扮する王子様と、永島隊員扮する藍子とのシーンでした。
藍子の希望どおり王子の格好で現われた男でしたが、
去り際に藍子に
「次はどんな格好がいいかな〜。ダンサー、闘牛士、
・・・あっ。ミニスカートで女装でいいわ・・・」
と男が言われるシーン。

土曜昼公演はアドリブで「じゃ〜ね〜
ジャイアン!!」 と藍子が言いました。
小野隊長は、とっさに「お〜の・のびた〜〜」(微妙にジャイアン口調?)と
ものまね?を・・・
わさはその後すぐ小野隊長とのシーンを控えつつ
そのジャイアンのものまねに 舞台袖で大爆笑!

そして小野隊長とのシーン。
あっあれ?隊長の姿がない。
どこにいるんだ?
もう出番で
舞台にいなくてはいけないのに・・・
わさは探しました。

あっ、いた!

隊長っ
ジャイアンがうまくできなかったからって、次の出番を忘れてしまうほど
舞台裏で反省するのは
やめてください!もう〜〜

あっでも仕様がないんですかね〜〜
その日の客席には、たてかべ和也氏(ジャイアンの声の人)が・・・]
わさりお記者
芝居の最中に起こった出来事は面白いのぉ。
やはりライブじゃから、
ナマの反応を
見て・感じるために、芝居を続けてしまうのかも知れぬ…。



『そんなあなたは・・・』

いやーっ、それにしても今回の公演は皆様からの差し入れが多く、ものすっ〜ごく嬉しかったですね♪

…しかし、この人にはその差し入れが…
そう!この人とは…
約2年振りに舞台に立った、
水田わさびである。

それは2日目にあった事。
劇場入りしたあなたは、まずプリンを食べていましたね。
その後、暫くしてゼリーを食べ、
開場前にはお弁当を、
そして出番前にはプルーンを…

そんなあなたを見ているだけで僕は、お腹一杯になりました。

しかしそんなあなたでも、いざ出番!となった時の表情は違いました。
顔が引き締まり、
目の色が変わり、
今ここに居るのは間違いなく一人の役者だ!
と思いました。

そして
立ち上がったあなたは一言、こう言いましたね、
お腹痛いかも。』と・・・。
それを聞いた僕はこう思いました。

『そりゃそうでしょ〜よっ!
 あんだけ食べれば!!
 まったく、ちょっとでも
 感心した僕がバカでした!!!』
とね。

しかし同じ事が、
次の日も、その次の日も続き、
僕は思い直しをさせられました。
『やっぱり、あなたはスゴイ! (…違う意味で…)』と感心しました。
でも、わささん!少しは学習を・・・。
せーじ記者


これはBBSだかにカキコした続編です
日曜はマチネだけでハネた日、
楽屋に遅くまで残っていた
サキさん、デムくん、ワサさん、私・・・
差し入れの中に
ケーキらしい包みを見つけて〜
「チーズケーキならみんなで内緒で食べちゃおうよ」と
サキさんが言ったと私は書きました。

翌日、サキさんから
開口一番
クレームが・・・
「あらいちゃん、私あんな事言ってないよ!」
「あれ、サキさんじゃなかったっけ?
 ごめんごめん、でもなんかそんな事言ったよね」

と、このところ記憶力に全然自信の無い私は平謝りしながら、
ウソを書いてサキさんの名誉を傷つけてしまったかと反省してると、

「私が言ったのは、『チーズケーキなら
コレ私が持って帰っちゃう!』って 言ったの!」

・・・って・・・どっちがヒドイと思います?
しーちゃん記者


いや〜、今回の公演は、ありがたい差し入れの毎日でした。
ほんとに皆さん、ありがとうございました♪

特に!
楽日前日あたりの掲示板に書かれた、
せ〜ちゃんと私の『
チーズケーキ談議』を見て、差入れてくださった方々、
おありがとうございました〜〜〜!

隊員の皆には
おまえら〜!!!責任取って全部食べろよな。」と言われ、怒られたりもしましたが、
チーズケーキ好きの隊員にとっては、天国のような至福の時でした。
当日食べれなかった分は、家の冷凍庫に保管しましたし♪
御飯の代わりにチーズケーキをいただいておりました。
んまんまの毎日でした♪♪♪

あと、今回
ビックリした差し入れが“ドリンク剤”!!!

全部で何本のドリンク剤がスペース107に持ち込まれたことでしょうか!?
楽日には、(御存知の方もいらっしゃるでしょうが)
御希望のお客様には、お土産として、お持ち帰りをしていただきましたが…
実はその方法に至るまでには、
隊員達の苦悩の日々があったんです!

「差し入れて頂いたものを、人の手に渡すのはいかがなものだろうか?」
と悩み続けました。

悩んでいる間にも増え続けるドリンク剤の箱たち……
様々な銘柄を見ることが出来ました。

そして!とうとう楽日には「
プレゼント作戦決行」となりました。

だって、全員2箱(←1ダース×2箱ね)づつ、自宅にお持ち帰りをしたのに…
出来ちゃった、あの、すばらしい、立派な“ドリンク剤の山”!

ドリンク剤が、日本酒のように鍋のスープになるのなら、いくらでも持って帰ったんだけどなぁ…
かわさっき〜記者
差入れに関する記事じゃ。
我が部隊の甘い物好きは、【水田・西村・川崎・山崎】の4人じゃな…。
日本酒や、ワインは【小野・伊藤・前田・永島】に好評じゃった。
本当に、ありがたいのぉ。



で、芝居の最中、なにが励みになるって、皆様の
反応差し入れです。

そう言った意味、楽屋って面白いですよ。
まず、皆様の反応…これは、モニターで見ることができます。
舞台って、本番のステージを楽屋のモニターで流しているのですが、
皆様が笑ってく れるとその声も入ってきます。

自分の出番が無いときは、
皆様にいただいた差し入れをパクパク食べながら、それを 見ることができるのです。
これが非常に楽しい!

誰かのギャグが大うけしたときは「おぉ〜!うけたうけた」と喜びながらパク。
誰かのギャグがすべったり、とちったときは「あちゃ〜」といいながらパク。
まるで家でお菓子食べながら、映画見てるときみたいです。

しかもみんなでああだこうだいいながら。
こんな楽しいことってないですよね。

あるときは反省の場になります。
たったいま終わった出番の反省を、楽屋で話してたりするのです。
反省しすぎの人もいます。
誰とは言えません(またかよ)。
言わないけど、その人たちは
自分の出番が近いのを
すっかり忘れて楽屋に帰り、
わいわい反省会していたのです…。

奇跡的に
(ていうかチームワークの賜物で!)出番に気づいた二人は間に合って、
なんとか藍子は死なずに済みました。

良かったね、由子ちゃん。
山崎記者


楽屋及び舞台裏…基本的に事件はなかったと思うんですが
…オレが忘れてるだけ なのか?

しいてあげるなら
社長とイチロウ二人して出番忘れて楽屋でくつろいでいたら、
せいじさんに「
おい、出番!」と呼びに来られ、
世界最速スピードで舞台に向かった事ですか。
アレはヤバかった…すみません。そんなこんなで、謝ってばっか〜!
ヤス記者


『藍子殺人未遂事件?』

初日、みずき・ヤスの漫才コンビがやってくれました。
この二人だけの見せ場のシーンが在り、
稽古では一度も言ってないヤスの実話を芝居にアドリブで盛り込んだりして、
出番を終え、
シテヤッタリ!の、みずきに、素でへこんでたヤス

しかし、この後にまたすぐ出番を控えてる二人は気持ちを切り替え、
『さぁ、スタンバイOK!』
…と思った瞬間!

二人の姿が
何処にも見当たらないのだ!!

僕は自分の記憶を掘り起こしてみると、話をしながら下の楽屋に下りて行く二人の姿が浮かんで来た!

すぐさま楽屋に行ってみると
なんとそこには、
出番の無い人達を含め、
のんびりと先程のシーンの話をしている二人の姿が…!!

その光景を観た僕は
『二人とも出番じゃないの?』と、
疑問系で言っちゃうくらいだった。

その言葉を聞いた二人が
目をモニターに移した瞬間、
あわてて舞台に上がって行った時のスピード!
あれは凄かったぁ〜っ!!

この日、舞台を御覧になった皆さん。
二人が間に合わなかった場合、
もしかした藍子は、青島の手に掛かり、首を絞められ死んでしまっていたかも…
…怖いですね〜、では、さよなら、さよなら、さよなら…
せいじ記者
一つの出来事を、
それぞれ数人の角度から見た記事じゃ。
2人は反省するように…!



その日は来た。
9月23日(月・祝)、そう、楽日である。
楽日というのは、それまでと違ってテンションが高く、落とし穴も多い…。
気を引き締めて、相手役が何を言っても動揺しないように…!!
そう自分に言い聞かせて、私は出番を待った。
出番だ!!「よし!」心の中で掛け声をかけて、出た私。
しかし、私を待ちうけていた落とし穴は、役者ではなかった…
音響だったのだ!!

バケツを上にかかげて下を向いたその瞬間!
「チーン♪」という軽妙な音が…
その先の私はただの負け犬である。

なんとか笑いをかみ殺し、
セリフを続けて振り向くと、
そこに立っているハズの黒田先生が
うしろを向いて、
しゃがんで笑いをこらえている…
すご〜く肩が揺れている…

その光景に、またおかしくなる私…。
「もうダメ」
 ↑てゆーか、とっくにダメ

何とかセリフを相手にぶつけ、早く舞台から逃げたい私。
でも、こらえれば、こらえる程、襲い来る笑い…。
ああ、こらえきれない。
あまりの悔しさに、「くそーーっ!」と台本にない言葉を吐き、
音響さんのいるあたりを見る。

でも、やっぱり早くこのシーンを終わらせて、楽屋で思う存分笑いたい…。
結局、持ちなおせないまま、逃げるように舞台から去る。
 ―――――――――――すっごく負け犬…

 教訓:役者だけでなく、音響さんや照明さんにも気をつけよう。

がりの、「やっぱり楽日ってコワイ…」というお話でした。
がり記者


やってしまいました、ケコミクラッシュ。
以前から舞台で階段に駆け込む時よく壊していましたが、
1年2ヶ月ぶりの今公演でもやってしまいました…。

ブランクを感じながら立っていた今回の舞台。
壊した瞬間、やっと懐かしの舞台に帰ってきた気がしました。

でも、最終日のラストシーン近くでよかった…。
伊藤健太郎記者


事件は千秋楽におこりました。
「人殺しとは・・・」のわさにしては、まじめな長台詞。
でも客席からクスクス 笑い声が・・・

「もう〜小野さんがなんかやってんだな?」ととっさに思ったわさでした。
すると小野隊長が
なんやら3000円をにぎりしめ
「君、これはなんなんだい?」と・・・

ぅあっ!!
も・もしやこの
3000円は・・

まじめな長台詞を言う時に
今回の役はポッケから眼鏡をだし
それをかけてしゃべる
というシーンがいくつかありました。
どうやらわさは、その眼鏡をとりだす時に
ポッケに入っていたと思われる3000円を落としたらしい。

言い訳させてもらいますと
あれは本当に事件発生で思いがけない出来事でした。
前日に衣装を着たまま、お客さまのお見送りをしていた時に
知り合いからチケッ ト代をもらい、それをポッケに入れたままだったのでした。

あ〜やってしまいました。
小野氏に「これはなんなんだい?」と聞かれ、
とっさに「
自由席のチケット代です」と素になって
必死に舞台上で言ってしまいました。

チケット代の残り200円はポッケの下の方で落ちる事なく入っていたのでしょう。
いや〜本番前にはポッケの確認を・・・
わさりお記者
千秋楽は、色々なハプニングがあったが、
素になったベスト1は
この水田君では、ないじゃろかのぉ!



今回の公演、楽屋割りに関しては、

みんな仲がいいし、どうせ楽屋でノンビリしている暇もなければ、
ずっと舞台裏で着替えなきゃならない人もいるし、
舞台ソデで幕を引いたり、
スモーク焚いたりと楽屋に戻れない人も

・・・てな事で、ひとつの大部屋をちょっとロッカーで仕切った、
行き来自由の小さい方をチケット会計等集中できるようにサキさん、それとヤマザキ、ゆっぴで、

大きい方を残りのメンバーで割り振りました。


結果、カタチ的には大きい方の男部屋?に
私、前ちゃん、ワサさんが入った感じになったのですが、

このお芝居、それぞれが着替えが多く、
又本番中ですら台本を見ながら自分の出番を確認しないと混乱してしまうお話・・・
だったでしょう?

ダレがパンツ一丁になっていようが、
ストッキングに足を通していようが、
舞台から引っ込むたんびに白塗りが増していようが
お構いなしだったのですが・・・

前ちゃん!ガリ、おめ〜はよぉ!

タダでさへ、コスプレみたいな看護婦姿なのに、
楽屋に居る時は
ナースキャップだけ
ナース服脱いで、

下は着替えやすいようにか、
白のピタッとした
バレーシャツみたいなノースリーブに
3分丈のパッチ、
ピンクのレースの
ガーターストッキングに
ナースシューズって

・・・小野さん思わず
「誰かこのヘンタイ何処かにしまっておけっ!」

私も急いでて下着姿のお見苦しいモノを見せちゃったかも知れないけど
・・・アンタのはヘンタイを取り越してオビョーキピエロ・・・
ダレもアンタを止められなかった・・・
しーちゃん記者
写真を公開しようと思ったのじゃが、
本人からストップが掛かってしまったので、許せ!皆の者。



『簡易税務署』

今回のチケットの管理は、かわさっきーが担当しておりました。
枚数から、精算の有無、更にはどのお客様のチケットなのか、と、
その複雑かつめんどくさいお仕事…。

それは本番に入っても変わりません。

さっきーの楽屋でのポジションは端っこ。
でかいテーブルを1つまるまる割り当てられました。

その場所は、
化粧前というよりは、
ぴあチケット予約センターのような雰囲気をかもし出しておりました。
メイクボックスより大きい、チケット等管理BOX(笑)
散らばっているペンは、もちろんアイライン用ではなく、サインぺんや赤ペン(笑)
きれいに色分けされた棒グラフetc,etc
本番中、
隊員達はチケット代の精算の為に、
さっきーを尋ねます。

そこには、既に
来客用に椅子が置いてあり、
皆はチケット代を支払うのである。

どういうわけか、
へこへこと支払う隊員達(笑)

多分、さっきーになるべくストレスをかけない様にする為、
自然に発生した行動であると思われる(驚)
机、事務用品、へこへことお金を申告する人々…。
その場所は、いつのまにか『簡易税務署』と呼ばれたのであった…(笑)

ちなみに打ち上げ会場でもちょっとだけ行われたが、そこは『移動税務署』と呼ばれていました。

さっきー、チケット管理ありがとう!
次回も頼りにしてます!(←フォロー)
デム記者
楽屋は男女混合で、まるで混浴のような和やかさ。
まれに見る景色じゃったのう…。
川崎君の所にあった椅子は、
実は…武政嬢のための椅子じゃったんだが、、、



『も〜大変だ!』パート3

終わってみて、やっぱり私は「芝居好き」なのねんと、実感しました。
出来る・出来ない、
レベルが高い・低い、は
あると思いますが、

【スゴク楽しい物・楽しめる物】
それは、
「アドリブが…」とか
「みんなの失敗が…」とかじゃなく、
「芝居そのものが楽しい!」と
感じたんです。
(語弊があるかもしれないけどね。)
本質的な部分は、声の仕事と、変わらないと、私は思っていますが、
舞台のほうが自由度が高いような気がします。
そして、お客様・スタッフ・演者・その空間・すべて人々が
楽しめて入り込めたらいいな〜なんて事も思っちゃいました。
(前から思ってたんだけどね。)

ま〜何にしても、初心に返れたような感じですね。
果たして、これからどうなって行くんですかね、楽しみであり不安かな?
(タイトルの意味は、「も〜大変面白かった♪」って事で……
くるし〜
ブラック・プー・みずき記者
好きだからこそ続けられる、
これぞ核心じゃ!
好きという気持ちを失ったら、辞めて行くのかもしれぬ



では、ここで
小野隊長に締めくくってもらおうかのぉ……。
ベスト10を
吟味したそうじゃから、
じ〜〜っつくりと味わっていただきたい。


小野健一が選ぶ
1st. GAMBLEの出来事
Best10

第10位『小野、老眼に…』
 或る日、突然、
 字が目に入らなくなる。
 (本当に入ったら、痛い)

 今回の芝居の題材の祟りか?
 翌日、検査に行くと
 「お歳もお歳ですから…
  進んでますね」の言葉。
 「チクショウ!若い彼女を作ろう!」
 と決意した私。

 だが後日、山崎から、
 老眼鏡をプレゼントされた。


第9位 『いろんな事務所が…』
 声優業界で、仕事をするメンバーが多い、我が部隊。
 でも、事務所によって、微妙に仕事の質が違うのです。
 お陰で、稽古のスケジュールが合わない。
 全員での稽古は、片手で数えるほど…。
 そこで、全ての代役をこなした山崎。自分の役の稽古が一番少なかったか?


第8位 『お客さんが用意…?』
 王子様の姿に、キャーキャーの声援を受けた私。
 藍子の最後の注文、女装からは逃げていたのですが…。
 最終日、あるお客さんから、 「小野さんに着せて下さい。」 と、受付に、白いスカートが届く。
 (私、白いスカート、大好物です)
 お客さんからの注文に、悪ノリした私。(白でなかったら…)
 ちなみに、あの時のバックは、荒井の化粧バックです。(旗揚げサービスよ)


第7位 『雨は、嫌〜…』
 当然、稽古場を持たない我が部隊。
 いろいろな劇団・研究所をお借りしました。(ありがとうです)
 関智一君のヘロQの稽古場をお借りした時…。
 大雨が凄かったのです。手には、衣装・小道具・傘等々…。
 「雨宿りのシーン、外で稽古したら?」と言ったら…。
 斉藤・出村・荒井・保村の4人は、私を睨んでた。


第6位 『ラストは…』
 今回の芝居のラスト・シーンは、
 九転十転した。
 「ええ!
  赤木君も共犯だったんですか?」
 「なんで、最後に赤木君が、
  あそこに居たんですか?」
 「途中から、
  赤木君共犯は、読めましたよ」
 大体3つの意見に分れた。
 「ン〜」と唸った、私に…。
 「普通こういうのは、3つに分かれる
  でしょ?」と伊藤の意見。


第5位 『抜けていく奴等…』
 私は、自慢ではないが、台詞覚えは良い方である。
 しかし今回は、時間が掛かった掛かった…。
 そんな中、早かった奴が二人いた!
 西村と水田である。
 お父あんが良く言ってました。「逃げ馬は、バテルから気を付けろ」
 お父あんの言う通り、奴等は、9月には台詞が抜けていった。
 その証拠を目撃した方もいるだろう?
 本番も…彼奴等「なに言ってんだか?」


第4位 『こんなにあって…』
 今回のお芝居、差し入れが、山のように…。
 楽屋をひとつ空けて、差し入れ部屋にしたくらいでした。
 特に多かったのは、劇場前が薬屋さんのせいか…
 「栄養ドリンク」(1000本くらいはあったのでは…)
 いくら飲んでも、いくら持ち帰っても…。
 結局、最終日のお客さんに、少しお手伝いを頂きました。
 「劇場の前に、ケーキ屋さんが出来ないかな?」 と、言ったのは
 川崎だったか?
 水田だったか?
 西村だったか?


第3位 『挫折とは…』

 山本正之先生から「禁煙セラピー」なる本をお借りして、5月31日。
 「世界禁煙デー」からの禁煙生活。
 順調に進んで、約2ヶ月。
 我が部隊の危機が!出演者が…倒れた!
 胃が…胃が…胃が…痛い!
 薬を…薬を…薬を…飲んでも効かない!
 ふと目にした、煙草に手が………治った!
 あ〜ア〜、折角辞めれたのにな〜!
 よし!また挑戦だ!


第2位 『事故・事故・事故…』
 誰の怨念なのか?
 誰の恨みなのか?
 いや〜、とにかく事故が多かった。
 【私のプチ親父狩り事件
 ・荒井バイク事故
 ・伊藤タクシー事故
 ・西村追突事故。】
 そして、今年の夏の最大事故!
 私の禁煙を阻止した事故!
 そうです。
 『保村太陽にほえろ事故』!!
 でも、全員無事に舞台に立てて
 良かったです。


第1位 『ジーン〜〜〜〜…』
 沢山・タクサン・たくさんのお客様!
 1000人以上のお客様に、
 ご来場頂きました。
 ありがとうございます!

 初日のカーテンコールで、私の目が
 ウルウルしたのは事実です。
 だって…だって…
 うれしかったんだも〜ん!

 「次は、もっと頑張るぞ〜!」

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