STORY |
1995年3月30日。
都内の某マンションの中庭で、梅木警察庁長官が銃撃された。
プロの犯行であることは明白であった。
しかし、住人の情報・現場に残された痕跡には、不可解な点が多く発見された。
銃弾は4発。 銃声は1発が響き、その後に3発が響き渡った。
内1発は、何故か大きく外れ、マンションの壁から発見された。
犯人と被害者の距離も、大きく離れており、不可解さは深まるばかり。
大城率いる捜査課は、その現場の痕跡に大きな疑問を抱くが、
捜査の主導権は、加賀見率いる公安課に握られてしまう。
公安課は、全ては秘密結社KRSの犯行であると、早々と断定し、
3ヵ月後には容疑者樹杉竜太郎を見つけ出す。
主導捜査がおこなえない捜査課であったが、
目撃者と名乗るマンションの住人明石の証言から、
事件の謎に迫ろうとする。
その目撃情報は、あまりにも信じ難い内容であった。
銃を撃ったのは男女二人。それも二人羽織の様な体勢であったというのだ。
あまりにも現実離れした証言であった為、
プロの犯行であると判断した公安課からは、
まったく相手にされなかった。
しかし、その証言こそ、この事件の全てを物語るヒントであったのだ。
その現場では、人知れず、ひとつの出逢いがあった。
スナイパー岡村と、謎の女恵美。
同日、同時刻に長官を狙った二人の出逢いは、一瞬の奇跡。
二人の出逢いは、現実か? それとも…白日夢なのか?
恵美が長官を狙った動機を、打ち明けられた岡村。
孤独なスナイパーは純愛の為に奔走する。
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