21st.GAMBLE
稽古場日記



初夏。
劇団から、良い意味であくの強い2人がいなくなり、
未知数の見習いさんがやってきました。
全力で頑張ってください。

というか、とにかくいろいろ頑張って!




〆切前に台本ができあがりまして。
そう!〆切前です!
最後まできっちり書かれた台本です!

昔は、話の途中で突然爆発が起きて終わる、というのがありました。
それはそれで、その唐突っぷりが面白かったのです。
が。
近年、爆発せずにちゃんと完結した台本がやってきます。
よろこばしい。
作家さんに感服です。


そんなわけで
現在の稽古は台本読みです。



役をいろいろ変えられて読みます。

演出でむさんは今度も悩んでいるようです。
読みを聞きながら、配役とか台本の手入れをしています。
すばらしい。
演出さんに感服です。




新人さんが入りまして、緊張感ただよいそうですが、
そんなにぴりぴりしていないものと感じます。


気が付いたら
チャッターの男手4番目になってしまった「しもくん」
四天王とか呼ばれちゃったりして。
内心うきうきでしょうか。

本家の劇団活動もあるので、
ちょっとしか参加できませんが、大いにらしさを発揮しています。
おもしろい。

そしていつだって自分をなくさない「ひらくん」
知らない言葉だって、ただ読めないでは済まさない。
彼は非凡。たのしい。


ということで、現在の稽古は和やかです。




前回、前々回と、舞台の一番はじめにセリフを言う役が続いていました。

まぁそれも偶然、大して気にしてなかったのですが…

今回台本が上がって、
一番はじめに「じゅり一番はじめに出るの多いから読んどいた方がいいんじゃない」
と冗談半分に皆さんに言われた志位さん。

でも本読みの時は、ほとんど振られなかった志位さん。

でも配役決めの時、
「ごめん、やっぱり初っ端だったわ」とでむさんに言われた役は…志位さん。

あれ?!気付いたら初っ端担当になってる?!
三度続いた偶然は、どこまで続くのでしょうか…

じゅり



チラシの制作担当が変わりました。
世代交代です。
新任が苦労しています。
いろんな意味で楽しみにしていてください。
がんばれ4



若い見習いさんが加わりましたが。
熟練の先輩も参加が決まりました。

「もうチャッター入っちゃいなよ」
て言われるくらいのおなじみさん、

鈴木琢磨さんです。

おおいに劇団を沸かしてくれることでしょう。
ご期待をください。



配役も決まっちゃって、立ち稽古です。
ほとんど座ってますが、立ち稽古です。
「うわさの委員会」は
これから始まるあっつい夏の稽古で作ります。



スタッフさんの中で一番最初に来られるのが、美術の田代さん。
台本を読んで、舞台の図面を作ってくれます。
線がたくさんの図面から、劇場でのできあがりの立体に
毎度驚きで感動です。

今度も、想像していたものとは違うかたちの、
意外で、でも納得の舞台図面を作ってくれました。
9月の舞台が楽しみです。



雰囲気は「1歩進んで2歩さがる」
でも、実際さがってはいないので
じわじわじわじわですが、進んでいます。

稽古です。稽古の話です。

1ページ1時間かかった前回。
今回は1ページ30分に縮みました。
順調に進んでいます。


もうすぐ夏です。





台本読みの稽古のときからあったのです。
平田くんのおかしい。

「ここの牢名主みたいなものですから」

「ここのヨウメイシュみたいなものですから」

て言いました。

普段使いませんしね「牢名主」
反射的に言ったんでしょうね「ヨウメイシュ」


あと、立稽古でもあります。
「〜の方(かた)だったかと」

「〜のかたかったかと」

ただ口がまわらないだけですね。
でも何度も言うんです。
次にせりふ言う人もつられるほど。


新人さんがやってきても変わらない。
いつだって平田くんです。



新人さんが、1人また1人基礎演出を受けています。
なつかしいと思っているのか、
自分が言われてるわけではないのに
熱心にメモをとったり、うなづく人がいます。
たいてい演出のとなりでリアクションを起こすので、
とても目立ちます。

がんばりましょう。
初心は忘れちゃいけません。




「下向貴彦」くん。
ただ今「劇団あばば」に出張中です。
頑張ってください。

とはいえ、こちらの稽古も進行中。
しもくんが出ているシーンを後回しにはせず、代役で進行中。

代役は、せりふは台本のとおり言いますが、
勝手に動きます。
しもくんは、自分の出るシーンが来る前に「あばば」に行ったので
思うままに好きに動きます。
しもくんだったらこう動く、なんて考えもしません。
ごめんなさい。

戻ってきたら、しもくんの好きにやってください。





しもくんがお帰りです。
個性大爆発で稽古にのぞんでいます。
ひらくんに負けず劣らず引けをとらず。
次世代を担う下向貴彦です。
どうぞよろしくお願いします。



小野さんは、自分のせりふを人にあげるのが非常にうまい。

ただやみくもにあげるわけではなく、
「こういう流れだったら…」
とか
「この動きをするのなら…」
とか
うん、確かに成り立つ。という説明をします。
なので演出も納得します。

しかし、わりと頻繁にせりふを譲るので、
なんだか自分のせりふを減らそうとしてるんじゃないか、
と疑ってしまいます。

言葉巧みに、みんなを自分のペースにとりこみ、
「せっかく覚えたのになー」
なんて言って人にせりふをあげる。

・・・・・。

いやいやいやそんなことありません。
そのほうがより作品が良くなるからです。
きっとそうです。



わかってはいましたが、しもくんは不器用です。

演出に言われたアドバイス、
おそらく彼以外はみんなわかっていました。
が、しもくんは見事に的をはずします。
でも、懸命に全力で本気で的をはずすので
好感を得られます。

しもくんは、不器用でいい人です。



ときどき稽古中に写真をとります。

「こっち向いていい顔してー。はいチーズ」
より
稽古中の、真剣で、集中してる顔が好きなので
そっと撮影します。

なかでも難しいのは小野さん。
カメラを向けると、親切にカメラ目線をくれる。
ので
「はいチーズ」写真になっちゃう。

あと、小野さんはよく動く。
ので
よくブレる。
ステキにかっこよくとりたいのに
すぐブレる。
誰よりも大きく、そして機敏に動く。
ほらブレる。

ブレるほどに全身全霊全力投球。
そんな小野さんを我々は見習わねばなりません。




ひらくんのいろいろ。

「おひとり暮らしの方だったかと」

ていうのを言いたくて、最初の1文字を思い出して

「おちむしゃ」

落ち武者が暮らしてるなんて(>_<)

次。

迷惑な人は出てってもらえばいい
の蜂屋さんの発言に対して

「そこまでの強制能力はないんですよ」

ていうのを言いたくて、

「そこまでの特殊能力はないんですよ」

<能力>という言葉からの連想だったようです。



稽古では…今回も自由なひらちゃんです。
今回もコンビです。
前回は夫婦だったのに「おまえは誰だー」って言われた私です。
今回は「おいこらー、貴様!」と言われた私です。
もう…慣れました(笑)
でも…笑っちゃう

ちか



平田隊員の台詞間違いは星の数ほどあります。
今回の稽古で、僕的ナンバー1は…

仁藤隊員「このマンションって何メートルくらいあるんでしょうか。」
平田隊員「約33メートルです。このマンションを10倍すると…東京タワーと同じ高さです。」
となるところが…
平田隊員「約33メートルです。このマンションを10倍すると…東京ドームと同じ高さです。」

ちなみに 東京タワー高さ 約333m 東京ドーム高さ 約56m

低い…低いよ、平田君!

おの




■沢山の溢れ出る悪霊達■

それはでむさんのシーンの自主稽古にお付き合いさせていただいた時の事。。

台詞を何度も繰り返して覚えながらの稽古。

しかし、何度も同じ台詞で止まってしまします。
「そこから出る悪霊を封じるために…」
と言う台詞…

何故かでむさんは
「そこから溢れ出る沢山の悪霊達を…」
と物凄い量の悪霊を出そうとしてしまいます(笑)
あーだめだ!と言い直しながら、何度も何度もヤグラの下を魔の巣窟にしようとします(笑)

本番はちゃんと控えめな悪霊でしたね!
妖怪神話の話にならなくて良かったです(笑)

かな




初めての通し稽古。

これまで、人がそろわなくて一幕を通すことすらできません。

きのうは冒頭の一部分。
きょうは後半の一部分。
そんな稽古がずっとだったので、
同じシーンの稽古がまためぐってくるのはめずらしい。

そして、いきなりの全編通し。
まだ台本を持ったりもしてますが、なんだか緊張。
なるべく台本見ませんが、わりとあやふやだったり。

もう1ヶ月ないです。
やったこと忘れてる場合じゃありません。
誰かが覚えてる、なんて頼ってる場合じゃありません。
なんとかなる、なんて甘えてる場合じゃありません。

えいえいおーーーーー!





音響さんが来られまして、
通し稽古を見てもらいまして、
音の打ち合わせがありました。

気張って台本を離したら、見事につまづきまして、
ムリにムリをするもんじゃないです。

しかし、これで焦りとか切迫とか緊迫とか
いろいろもろもろ湧いてきたと思われます。
ひそかにせりふ覚えの稽古も行われているようです。


こんどは照明さんが来られます。
そしたら衣装も着て通します。
きっと高揚で緊張でぐるぐるです。

ちかいちかい、本番ちかいです。


そんな最中に
池袋演劇祭のCM大会も張り切って参加してきました。
ゆか・ひら・しも・じゅんの4人が
サンシャインの真ん中で大アピールです。

しもくん所属の「あばば」さん作の台本で
「チャッターギャング」を歌って連呼。

心をわしづかめたらいいな!
観に来てくれたらいいな!
です!
音響ちかちゃん、監督でむさん、そして4人。
おつかれさまでした。





それから時は流れて。
本番まで1週間もないところまできた涼しい日。

照明さんが来られました。
近くの集会場を借りて、ほんとの舞台と同じ実寸で稽古。
衣装もつけて、着替えもして、本番に近い稽古。

稽古場を支える立派な柱がないせいか、とっても広い。
見通しよくて落ち着かない。
枕が変わると眠れないみたいな具合です。

劇場に入る前に体感できて良かった。
あぶないとこでした。
そして
全員そろっての稽古がこれで最後だったのです。
もっとあぶないとこでした。

そしてそして
もはや小道具ではおさまらない小道具隊長ちかちゃん。
彼女の作業がピークです
9月6日が近づいています。






いつも突飛なせりふを繰り出すひらくんがお休み。
代役さんが台本を持って入ってくれました。

台本をもってるので、正しいせりふ。

なんだか。なんだか物足りない。
これは一種の中毒。
もう、ひらくんのせりふでないとしっくりこない。

ひらたけんすけ。
魅惑的な存在です。



劇場に持ち込む荷物をつくります。
衣装とか小道具をまとめて梱包。
そして稽古場での最後のけいこです。


毎日毎日稽古場に来ていて、曜日の感覚もなくなってきます。
寝覚めにおかしな夢を見たりします。



こうして劇場に入り、いつもと違う日常がはじまります。
ちょっとふしぎな感覚になる1週間です。
きっとまた、あっという間に終わるけれど
これまでを凝縮した、うま味の1週間です。


演劇部隊チャッターギャング
21st.GAMBLE
はい!こちら…うわさの委員会です


行ってきます!!


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