19th稽古場日記


あれから半年。広瀬大隊員が休団、杉本太郎隊員が退団しまして
この春、新しいGAMBLE稽古の始まりです。



客演に、すっかり馴染んだ「鈴木琢磨」さん。

NEW見習いに、「下向貴彦」くん。

その他ステキな仲間たちでお送りします!


脚本小野さんのスピーディな台本の仕上がりに、
演出でむさんのスマートな脚色。
あっという間に立稽古です。


立稽古ってことは立って稽古です。
動くわけです。
この日、つぼは稽古場に来たそのままの格好で動きだしました。
で。
おしりが。
ズボンのおしりがですね。
やぶれちゃったんです。

黒テープをめいっぱい貼り付けて応急処置してました。

なるべく着替えましょう。立稽古。


恒例のお誕生会。
今回は、いつもみんなのケーキを用意してくれるちかちゃん。
ゆうこちゃんとかなちゃんが、手作りのケーキをプレゼントする計画!

ちかちゃんが稽古場に来る前に、泡立てて盛り付けてます。
気づいてませんが、ゆうこちゃん鼻にクリームついてます。

ちかちゃんの好きなたまご

いちごとチョコとブルーベリー
そして完成!!

ちかちゃんお誕生日おめでとう☆☆☆


演出でむさんがいないとき、せりふ覚えをしたりします。
台本離すと頼りは相手のせりふだけ。
集中します。考えます。キャラクターを忘れます。
一番乱れたのは、ひらくんでした。
せりふの曖昧さはいつものことですが、
ひねり出した結果、役ではなくて「ひらたけんすけ」になっちゃう。
そして、決して正解ではないけど、
当たらずとも遠からず、
みたいなせりふに共演者が耐えられないのです。
本番でもあるかもしれない。
きっとあります。彼は「レジェンド」だから。


今回ちょっと、体張る人がいます。
だれでしょう。



お誕生会第2弾!
今日はでむさんのお誕生日ぴったりにお誕生会です!!
4がいっぱいのお誕生会でっす!!
おめでとうございまーす☆☆☆



小道具番長・受付主任・バイトリーダー。
いろいろ肩書きを持っているちかちゃん。
釘をくわえてとんとん作り出したのは、
稽古用のソファの背もたれ。
ちかちゃんに作れないものはなさそうです。


new見習い隊員下向くんが、本所属劇団の公演から帰ってきました。
本格的にチャッターに参加です。
この日はみっっちり下向くん稽古。
慣れない雰囲気とでむさんのこまごま演出。
まだ微妙な距離の隊員たちとでむさんの独特ニュアンス。
セリフは覚えてきたけれど、
緊張・緊張・緊張で周りから突っ込まれっぱなし。
これから約1ヶ月、下向くん、がんばってね。


今日の登場人物は、「ひらたくん」です。
台本でセリフを確認。
ちゃんと見てるんでしょうけど、口から出ると何かしら変換されます。

「なに、悠長なこと言ってるんですか。ここ始まって以来の一大事ですよ」

これが正解。なのに。

誤@「なに、悠長なこと言ってるんですか。ここ始まって一大事の事件ですよ」

誤A「なに、悠長なこと言ってるんですか。大事件が起きたんですよ」

誤B「なに、悠長なこと言ってるんですか。ここ始まって以来の事件ですよ。一大事」

彼の中で、「一大事→事件」と変換されたようで、とにかく「事件」を言いたがる。
Bなんか、「一大事」を思い出してセリフの終わりにつけてみる始末。

何度このシーンを繰り返したでしょう。
最後に

誤C「なに、一大事なこと言ってるんですか」

とうとうセリフを短縮です。
もう、ひらくん以外のみんなが彼のセリフを覚えちゃう。
だからひとつ間違うと笑っちゃう。
これが本番で起こるかもしれないのです。
彼は「レジェンド」だから。


今日は特に寒い日で、暖房入れたぐらいの稽古でした。
始まって10分。
出番とはいえ、汗をかいているのが、「大坪」くん。
もともと汗かきだけど、タオル巻くほどの発汗。
いなくなった汗かき先輩たちの分もしっかり受け継いで、
今日もつぼは元気に汗をかいてます。


今期3回目のお誕生会です。
今回は、いつも稽古場の管理をしてくれる「かなちゃん」ハッピーバースデー☆☆☆
いつもおいしそうにご飯を食べるかなちゃん。
いつもおいしいコーヒーをいれてくれるかなちゃん。
がんばれかなちゃん!おめでとう!!


ひらくんの新しい現象です。
キーワードの変換ではなく、リピートです。
セリフの途中でつまって、直前の言葉を繰り返して繰り返して繰り返す。
壊れたレコードみたいに。
何か言わなきゃ、という気持ちはこれまでと変わらないようです。
が、周りは困ります。
これも本番であるのかな。
彼は「レジェンド」だから。


演出が、どんな音楽を、どこに入れようか考えています。
新作ももちろんですが、
今まで作っていただいた、たくさんの音楽の中から「!」
ときたものをメモするようです。
でもタイトルでなく、イントロとかサビを書くようです。
昨日のメモは
『ぶんちゃっちゃっ』

「この曲なんだろう」
そう言われてもみんな「???」です。

「この曲、ぶんちゃっちゃっに聞こえます!」
て応援するんですけど。
演出本人もわからなくなっちゃって、
あるだけの曲を全部聞いても、いまひとつピンとこなくて。
結局ナゾのまま、
「曲、なくてもいいか」
となりました。

思いをうまく伝えられない演出でむさん。
音楽もあんまり得意ではないみたい。



一幕ごとにじっくりやっていた稽古ですが、
全編通しての稽古も始まりました。
もちろん台本なんて放しちゃう。
相手のせりふや「間」に集中します。

ここで。
早い段階から台本を手放していた小野さんと
「レジェンド」ひらくんのやりとりが!
小野さんの、隙あらば差し込もうとする態勢。
ひらくんの、雲をつかむような構え。

堪えきれなかったのは小野さん。
ひらくんの独特の「間」に、つい笑ってしまったのです。
隊長をも翻弄するひらくん。
すごい人です。


本番が近付いてくると、お世話になるスタッフさんと打ち合わせがあります。
美術さんや、音響さん、照明さんに稽古をお見せします。

今回、音響さんは「平田」さんです。
チャッターにいる彼は、「平田」くんです。
偶然ですし、広い世の中こういうこともあるでしょう。

さらに、チャッター「平田」くんは、
稽古中にパソコンで音を出してくれるのです。
偶然ですね。

そして、音響「平田」さんがいらしたときです。

演出はいつも通り、チャッター「平田」くんに
「ひらたー音出してー」
みんなどきっとします。
たくまさんもいつも通り、チャッター「平田」くんに
「ひらたーコーヒーこぼすなよぅ」
みんなざわっとします。

これは。なんとも。
どうしたもんでしょう。


この頃は、もっぱら通し稽古です。
シーンをシーンのつながりを確認するのにうってつけです。

1つのシーンが終わって、次へ。
やよいちゃんが台詞を言い始めたとき。
端で待機していたたくまさんが突然に
「わあっ!!おれっおれっ!!」
叫びはじめてみんなきょとん。

自分も出るシーンと勘違いして慌てたようです。
通し稽古は、こういう確認をするのにうってつけです。


今回の舞台は「老人ホーム 山茶花の丘」
「山茶花」です。「やまちゃかと書いてさざんか」です。
覚えておいででしょうか。
前回の舞台が「山茶花葬祭場」だったこと。
そっと、「さざんか」で繋がっているのです。

そこに、偶然のつながりが。
つぼの汗拭きタオルです。
ご縁てあるんですね。


new見習い下向くんが、つぼの代役をしました。
立つ位置や動きの変更があったのに、
みんな面白がって
「つぼに言わなくていいよ」
なんて笑ってた次の日。
通し稽古直前。
下向くん、本当につぼに伝えてなかったことが判明。
言われたことを真面目に受け取って伝えなかった下向くん。

教えてあげてください下向くん。


ひらくんが言いました。
稽古中です。
セリフのまっただ中です。

「おとめ犯行!」

よどむことなく言い切りました。

出ていた人間含め、全員が「???」

正解は「おかね目当ての犯行」

不思議な変換ですね、レジェンド。


毎回ですが、ちかちゃんは作製します。
今回の大作は本番をお楽しみに。

その前にひとつ大きな仕事をお披露目します。
これ。直しちゃったんです。
おみごと。



ひらくんは、間違っていても何かしら言います。
全くセリフが出てこない、よりいいのでしょうか。

その場には7人の男女が出ていました。
その中に、ひらくんもいました。
順調に続く会話が、ふっ・・・と止まりました。
止まっていいところじゃない。
だれかはわからないけど
確かにだれかのセリフです。
顔を見合わせ、視線はなんとなく、ひらくんへ


でもこれ誤解でした。
セリフを忘れたのは、かなちゃん。
ごめんねレジェンド。


それは全体の中でも、よいシーンのひとつでした。
会話が、ふっと・・・止まりました。
だれかはわかっています。
たぶんみんなわかっていました。
なんと小野さんです。

小声で
「なんて言うんだっけ」
相手に聞いてます。

あああああこわい!!!
だれにでも起こりうるのです。
もうすぐ本番です。


「銃の取り扱い説明書」として開く本。
外側はつぼが作ってくれましたが、

実の中身はこれです。

稽古でも本番でも癒し効果大です。


舞台で食べ物を食べることがあります。
これまでの作品でも、何度かそんなシーンがありました。

で。やよいちゃんは、たいがい食べています。
当たり役なんでしょうか。
今回は大福を食べることになりました。
餅だしのびるし詰まるし、セリフはあるし。

でも、やよいちゃんはくじけません。
試行錯誤です。
結果、大福を手作りしました。
粉、めんぼう、あんこ。
包装も手を抜きません。


大福を作れる女優です。ぶらぼー!


5月に入ってから 毎日大福を食べました。

演出の要望の応えるため、大福を手作りしはじめました。

売り物に見えるよう、パッケージも作ってみました。




朝起きる→大福作る→大福のパッケージ作る→大福食べるの毎日でした。


とりあえず、大福はしばらく結構です。。。

やよい


施設長である、やよいちゃんの最後のセリフ
「心配は 尿の漏れより 情報漏れ」
このセリフを音のきっかけにした時のこと。

演出が聞きました。

「どこから始めるー?」

音出し係りのひらくんが答えました。

「やよいさんの「尿漏れ」からです」


なんだか誤解をうむ言葉です。


ここ何日か代役が入りました。

new見習い下向くんがやったときは「自分の役よりいいね」とほめられました。
代役はその時空いてるだれかがやります。
台本を持ちます。当たり前ですが、正確なセリフです。
違和感。本人じゃないので、雰囲気が違うのは仕方ないですが、
どうにも違和感。

稽古も終盤になると、代役が入るとなんだかぎくしゃく。
もう本人なしにはいられなくなりました。
全員本役、代役なし。
ケガなし、事故なし、病なし。
初日まであと少し!


芝居作りは…季節をまたがります。

稽古が始まった頃は…身体の芯まで冷えた稽古場。

「寒い〜よ!」を連呼する隊員たち。

そして本番間近は…汗が溢れる稽古場。

「暑い〜よ!」を連呼する隊員たち。

公演が終わり…初夏を迎えます。

『気がつけば 花粉症が 終わってる』

おの



足が冷たい台本読みから冷房を入れる通し稽古。
長い稽古を凝縮して本番へ!
グリーンシアターへ行って来ます!
皆様、お待ちしてます!!!
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