18th稽古場日記 |
今年4月に、斉藤瑞樹・佐久間渉平の両隊員が退団。 続いて広瀬大・澤田珠里の両隊員が今回のGAMBLEを欠席。 そして台本がこれまでにない早さで完成。 さらに演出が出村貴隊員に任命。 いろいろと、気持ち複雑ななか稽古は始まりました。 |
新しい台本 そして腕自慢D・佐藤のチラシ。 いよいよ、そろそろです。 |
他所で客演を終え、勢い増してお帰りの、おのさん、べにさん、つぼさん そしてお迎えする前回の客演ヒロイン華山梨彩さん 他、諸々のメンバーと 演出でむさんの元、18th.GAMBLEが始まります。 |
じゅりちゃんとだいはお休みです。 |
今回、演出をでむら隊員にお願いしました。 僕は昔から、ひとり作・演出が好きではありません。 その作品の世界が狭くなってしまいます。 それで散々苦労しました。 隊員も育ちました。 これからは…この路線です! 【おの】 |
人はそれぞれです。 演出の仕方も人それぞれです。 でむさん演出は、じっくりゆっくりでした。 一つ言っては止める、一つ動いては止める。 つぼとりさちゃんのシーンでは、 その日の稽古時間すべて使ってじっくりじわじわ演出していました。 いいのです。人それぞれなのです。 |
今回の衣装で、和服予定のゆう子ちゃん。 ゆかたも危うい彼女のために、 「ひとりで着付け」を習得した「やよい姐さん」の指導がはいります。 まずは「ひとりでゆかた」の練習。 着なれるまで稽古のたびに特訓。 がんばれゆう子ちゃん! 「ひとりで着付け」ができるその日まで。 |
ゆか・ちー・やよい・ゆう子・かな。 チャッターに長くいる順番です。 かなちゃんにとって、四人は先輩です。 今度のお芝居で、かなちゃんは、四人とは別のくくりの役柄になりました。 ある場面、かなちゃんはたった一人で四人と相対するのです。 台本読みや、立ち稽古で、 彼女は(負けてはいけない、のまれてはいけない) とするのですが、毎回こてんぱんにされます。 → がんばれかなちゃん! 四人を打ち負かすその日まで。 |
平田隊員は、台詞を字で覚えています。 日没を「ひぼつ」と言い 何処に行くを「いずこにいく」と。 「生じる」は彼はなんと言うのか? 【おの】 |
言い間違い王 平田 彼は稽古中、よく台詞をトチります。 恐らく台詞が一瞬トンでしまってるんでしょう。 それでもなんとか台詞を捻り出そうとする結果、 予想だにしない数々のトンデモワードが飛び出すのです。 長谷川を紹介する場面にて 正「ゆきさんのフィアンセさんです」 ↓ 誤「お父さんのフィアンセさんです」 …長谷川がアブノーマルに 誤「おゆきさんのフィアンセさんです」…ゆきがまるで町娘のように 正「なんか仲間内で唯一僕だけ吸わなかったのが」 ↓ 誤「なんか仲間内で僕だけ吸わなかったのが唯一の希望だった…」…お前は救世主かっ!? 誤「なんか仲間内で僕だけ吸わなかったのが唯一の救いだった…」…だからお前さんは何者だ!? 極めつけは相手役のよいちゃんの「本当に答えるの?」と聞き返される台詞が出てこず 台詞を繋げられず困惑した平田は突然、 「おぅ、早く答えROよ」 巻き舌全開の鬼亭主に変貌したのです。 この後よいちゃんはショックで…いや笑いすぎて泣き崩れていました。 一方の平田は「すいません、すいません」と平謝りしていました。 【たろう】 |
りさちゃん(華山梨彩さん)は、まじめですなおで一生懸命です。 前回のお付き合いでわかったお人柄ですが、 今回もまったくお変わりなく、一心に稽古に励んでいます。 チャッターには、 たてよこななめ裏のうらから物事をとらえる方が多いので りさちゃんは希少な女の子です。 |
あるとき。りさちゃんは、演出でむさんに呼ばれて 役柄についての心得などのお説教をうけていました。 帰り際だったりさちゃんは、 リュックを背負ったまま正座でお言葉を聞きます。 その光景を面白がって、たろうが写真を撮ります。 さらに、べにーも写真を撮ります。 もちろんわたしも撮ります。 危うしりさちゃん! 今あなたはB型にかこまれている(>_<) |
暑くても暑くても、襦袢にゆかたに帯。 毎回毎回せっせと着こむゆう子ちゃん。 近頃レベルが上がって、 「ひとりでお太鼓結び」ができるようになりました。 ぶきっちょなゆう子ちゃんが「ひとりでできるもん」です! まだ時間はかかるけど、すごい上達です! |
恒例になっている劇団お誕生日会。 8月はゆう子ちゃんとりさちゃんです☆☆ おめでとーーーーー!! |
ひらくんのとんでもない言い間違いに隠れて、かわいい間違い。 例えば、つぼは 告白のシーンで「香藤さんの境遇」→「香藤さんのきょうぎゅう」 じんわりきてたのに笑っちゃう。 かっこいいシーンで「保険会社」→「保険がいさ」 これは何度かありました。 佐藤の偽名がばれて、潮見を名乗るシーンで「わたしは潮見!」→「わたしは佐藤!」 だから、佐藤じゃないんでしょ? 例えば、ゆう子ちゃんは 潮見の本当の正体がわかるシーンで 「あの人(亡くなった女性)の家族のかた?」→「あの人(亡くなった女性)の彼女?」 彼女…ではないよね。 みんな真剣ではあるのです。でもだから面白いのです。 |
演出家が悩んでいます。 どういう表現をしたらわかりやすいか、 どう言ったらこの思いがねじれずに伝わるか。 演出家でむさんは、たまに独特のかたちで話します。 が、なかなか理解されません。 稽古中、つっこみができないやよいちゃんにアドバイス。 『バイクに乗ろうとして乗らない。 「乗らないのかよ!」みたいな感じ』 この表現、彼女どころか周りもピンとこなかった様子。 思いを伝えるって難しいようです。 |
前作「坂巻ほのか走る!」の記憶を脳裏から剥ぎ取った僕です。 それだからでしょうか…第一稿では三女の名前が「ほのか」だったのです。 脳裏から無くし過ぎでした。 ちなみに出村隊員のメガネは前作「坂巻ほのか走る!」の時と同じもの? 彼も脳裏から無くし過ぎ。。。 【おの】 |
この劇団にはいろんな人がいます。 それぞれに特技や特色があります。 中でもとりわけ不思議な、ひらた君。 スレンダーな体。しなやかな動き。 頭をロッカーに入れて寝る。 めがねのレンズがないのに気付かない。 食べてる途中で寝ちゃう。 起きてまた食べる。 くつしたそろえない。 そんなひらた君は、役作りが軌道に乗らず模索していたようです。 が、ある日の稽古で。 踊りだしたのです。 突然です。 みな、予期せぬ動きに笑っちゃいまして。 でも、そこから芝居は広がって、役の方向が見えたみたいです。 でも、彼のことなので、またいつ何を起こすかわかりません。 稽古中か、本番中か。 |
かなちゃんに光がさしました。 先輩四人を相手に毎度苦戦のかなちゃん。 お互い、普段の態度や気持ちが芝居に出ちゃうのか、 どうにも良くない状態でした。 そこで、根本をまるっきり別のものに変えてみる、 というアドバイスを受けて試したところ。 なんとも新しい一面を見出しました。 本人は戸惑う部分もありながら、さほど辛くはないようす。 「しょうへいに似てるね」 なんて言われちゃったりしました。 夫婦は似てくるものなのですね。 |
凛として りさちゃん演じる前園が後ろから声をかけられ、 ビックリしてでむさん演じる羽場に布を投げつけるシーンがあるのですが、 本来は頭からおっかぶるはずなのですが、 たまたま布がでむさんの右半身を覆うようにかかったのです。 微動だにせず凛と立つでむさんの姿は、かの英雄ジュリアス・シーザーのようでした。 「コレはコレで、アリだな!」と盛り上がりましたが 偶発性の高いこのシーン、果たして本番では、どのような結果になったのでしょう…。 【たろう】 |
理想はこんな感じですが、これがまた難しい。 |
おおつぼ君の話をしましょう。 稽古が始まると、役や芝居に迷う彼は、いつも鏡の間に入ります。 ミラールームです。方向がわからず、出られず思い悩むのです。 望んでないのに、 いつしか扉をノックしたり、ノブを握っていたり、片足突っ込んでたり。 その恐ろしさを誰よりも知っているので、 苦労していたかなちゃんに光がさしたとき、 「出られるときに出といた方がいい」 と声をかけました。その姿はちょっとかっこいい。 で、今回。はたから見る限り、ルームに入ることなく 順調に稽古はすすんでいました。 が、ある日。 おおつぼ君、出番。台本片手に携帯。 せりふを言いながら時折携帯ちらり。 「?」 みなの疑問がこぼれて「何見てるの??」と聞くと。 「いや、想像が足りないのでちょっと画像を」 せりふを言っても中身が詰まってなくて、 携帯の写真を見ながら気持ちを作っていたそうです。 おおつぼ君の好きな巨乳グラビアアイドルのしゃしんを。 |
稽古場の一角をもようがえしました。 女子ロッカーを移動。風通しを良くしました。 それをきっかけに、もようがえ好きの小野さんが 稽古場片づけを始めました。 養生テープが出てくる出てくる。 ガムテープが出てくる出てくる。 だれかの靴も出てくる。 おもちゃも出てくる。 ペン立てからフォークとストロー。 捨てられない人たちのいる稽古場なのです。 |
わたしはどうすればいいの。 やよちゃんは悩んでいたようです。 今回の相手役、ひらくんに。 つかみどころのない、何がでてくるかわからない彼。 自由な彼に真面目な彼女。そんな二人が夫婦役。 ひらくんがおかしな事をすると、やよちゃんに「おたくのだんなは…」と苦情がくる。 対するシーンも多く、苦労したみたいです。 それでも、稽古を重ねて、ふたりでおそろいの指輪を用意したり。 ちょっとずつほどよい距離をつかめたのかな。 どうだったんでしょ、お二人。そしてどう見えたでしょう、本番。 |
なぜそんな話になったのか。 りさちゃんが公言しました。 「わたし巨乳ですよ!」 笑顔で公言しました。 なんでかそんな話になったのです。 巨乳だそうです。 |
外に雨が降るとき、ときどきこの稽古場にも雨が降ります。 雨漏りです。 一回きちんと直してもらいました。 でも、今度の台風でまた漏れちゃいました。 応急でバケツとお鍋を置きます。 雨だれの音です。ちょっと情緒があったりします。 漏れ箇所が多くなってくると大作業。 駅で見かけるあれで、しのぎます。 台風きびしい稽古場です。 |
そろそろせりふ覚えに差が出てきます。 台本を持たない。 お守り代わりに持つけど見ない。 持たずに言うけど、不正解。 持って見るのに間違える。 それぞれです。 本番まで一週間とちょっと。 さて最後まで離せないのは…? |
芝居中には効果音が入ったりします。 稽古中、その音を出してくれる、ひらくんやかなちゃん。 ゆう子ちゃんの口から、事実が語られる緊張シーンの音。 そこでひらくんは、 とんでもなく軽快で小躍りするような音を出しちゃいました。 もう張り詰めた気持ち粉砕です。 稽古中て、その場でしか味わえない笑っちゃう出来事が多くて、 字で表すのがなんともむずかしい。 ひらくんは、他にも可笑しな事件を起こしてます。 でも本番中に起こされると、周りが耐えられるか心配です。 ひらくん、くれぐれも稽古でもやってない奇抜なことは控えてね。 |
プロローグという新たなシーンが加わりまして、 4姉妹それぞれ季節をイメージした衣装を着ることになりました。 長女から順番に、はな→春・なるみ→夏・みづほ→秋・ゆき→冬と決めまして。 「夏は水着だな」「うきわして」「足ひれつけて」「シュノーケルで」 とか 「秋は栗だな」「あたま栗かぶって茶色の全身タイツですか」 とか 「冬はスキー板持って」「振り向くときお姉ちゃんなぎ倒しちゃうな」 とか。 危なくとんでもないプロローグになるとこでした。 |
でむさんは演出をしていたために、みんなより遅れて自分の稽古に入りました。 台詞の覚えも遅れ気味です。 なんとか台本を放す!台詞でない!やり直し! 「お祭りさわぎだよ!」が出てこなくて、ジェスチャーを取り入れました。 太鼓をたたく動きで、台詞を出そうという作戦です。 「屋上」が出ないときは、ちょうど正面にいた相手に上を向いてもらう。 連想して台詞を出そうという作戦です。 「雲行きがあやしくて」が出なくて「空の具合が悪くて」を連発。 これはどうにも認識できずあきらめたようです。 演出側から役者側にくると、でむさんはいつものでむさんでした。 |
今回セクシー担当のかな! おっぱいの谷間が見所!(笑) 高いヒールが頑張りどころ!(笑) ただ、高いヒールのパンプスを履き慣れてないかなちゃん。 びっくりするくらい、歩き方が不格好です。。(>_<) なぜか、両ひざとも曲がって、おさるさんのような歩き方に!! 特訓の成果! 本番でご覧ください!!('ε'*) 【ゆか】 |
はじめての長台詞 僕の役の幸太郎。実は彼は今作中の謎を多く知るキーパーソン的なポジション。 自分今までこういった役演じた事がなかった為、楽しくもあり、若干不安でもありました。 終盤、ストーリーの根幹に関わる種明かし的なシーンで 『大事な内容をこんなに喋るのは初めてでございました!』 いいかげんな事を言えない長台詞という物は、覚えるのが大変だ、という事を思い知りました…。 【たろう】 |
ゆう子ちゃんの着付けは、1回別の衣装からの着替えになってしまい、 1人でもできるようにはなりましたが、かなちゃんがお手伝いをすることに。 稽古終盤にはすっかり手馴れ、短時間で着られるようになりました。 |
本番直前恒例の通し二回稽古。 ここでも、ひらくんはやってくれました。 内容を言ってしまうと、 せっかくの本作がもったいないので公演日記で詳しく書きましょう。 それにしても毎度毎度お笑いのタネをまき散らします。 本人は必死なのでしょう。 でも…でも…あまりにも突飛すぎて困っちゃうんです。 悔しいのは、言った本人が素知らぬ顔でいることです。 一緒に出てる人間が笑いをこらえきれないことです。 あとちょっとで本番です。 ひらくんがやりそうな事件を今のうちに体験しないと。 予防接種しとかないと(>_<) |
劇場へ持っていく荷造りをしているとき、 べにーが針仕事をしています。 これ、なんでしょう。 答えは楽屋日記で。 |
稽古最終日。 いろいろありましたが、最後の最後も↑ひらくんはお見舞いしてくれました。 これもひとつの才能でしょうか。 稽古場に笑顔をありがとう☆ あさってから本当の舞台で「お父さん!もうなにやってるの…」始まります。 せりふは大丈夫? 出入りのタイミングは平気? ひらくんへの態勢は整った? では。 チャッターギャング一致団結でお届けいたします。 池袋シアターグリーン、今回はBOX in BOX THEATERでお会いしましょう! |